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上司の考え方や立場・感情を考えてみたことはありますか?

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コラム
  • 心を少し楽にするお話

  • 会社勤め・・・特に役職の無い正社員やパート・アルバイトの時代のことなのですが、正直、「上司の気持ち」なんてものを考えることはありませんでした。

    ただ、役職がつくごとに自分の立場が変わっていくにつれ、この点について「如何に自分が何も考えていなかったか?」「上司に迷惑をかけていたか?」を思い知らされるようになりました。

    そして同時に、上司の「考え方や立場・感情」を理解することが、仕事をする上でどれほど重要なことかを思い知らされました。

    ではなぜ「上司の考え方や立場・感情を考える」ことが重要なのか?必要なのかについてお話していきましょう。

     

    「上司の考え方や立場・感情を考える」ことの重要性・必要性

    組織の中で仕事をする上で、「上司」について考えることはとても大切なことです。
    それは、次のような理由からです。

     

    組織内において、上司は自分を評価する人間である

    あなたの雇用継続や給料の増減等について、上司の判断が大きな要素となります。
    人事評価制度が完全に確立されているような会社や期限が完全に定められている派遣社員等の場合は別の要素が大きく絡んでくるようですが、まだまだ多くの企業において、上司の評価が自分自身の評価となります。
    ある意味で生殺与奪権を握っている人の気持ちを理解せず、敵対的な感情だけをいだいていても、何も良いことはありません。

     

    上司との信頼感が生まれ、スムーズにコミュニケーションがとれるようになる

    これが一番大切な理由。
    上司の考え方や感情を考え、理解異しておくことで、上司とあなたとの間に信頼関係を築くことができるようになります。
    そうすると、上司に対して多少の文句を言うこともできるようになりますし、堂々と意見を言えるようになります。
    また、上司からアドバイスを受けることも容易になりますし、上司からお小言をいただくにしても、その内容は以前とは変わったものとなり、以前ほど嫌な気持ちをすることもなくなります。

    「怒る説教」「叱る説教」に変わったりします。
    怒りをぶつける説教はただのパワハラですが、叱る説教はあなたを信頼し、期待しているから行う行為です。同じ説教でも、全く意味が違ってきます。

    特に日本人の場合、欧米人と比べて「集団の和」を持って最大限の力を発揮する反面、「和を乱すもの」を排除しようとする傾向が強いので、お互いにコミュニケーションがとれるということは、社内業務を効率的に行ううえで、非常に大切な要素となります。

    逆に、コミュニケーションが取れていないと、ちょっとしたことで軋轢やいらぬ誤解をお互いに生んでしまい、仕事が上手く回らないばかりか職場環境も悪くなり、効率は格段に落ちます。

    いわゆる「パワハラ」「逆パワハラ」と言うのはお互いコミュニケーションが上手く取れていない組織によく起こります。

    上司と部下のコミュニケーションが上手くとれずに溝がある組織と、双方のコミュニケーションが上手く取れており、部下が上司の考えを理解し、上司が部下を信頼している組織では、その業務効率や得られる結果には比較にならないほどの差があります。

    前者の組織は評価されず、全体的にお給料が上がらず、後者の後者の組織は前者の組織と比べ、お給料が上がりやすくなりますよ。

     

    上司の求める仕事のクオリティを最短ルートで達成することは自分の評価向上に繋がる

    上司はあなたに仕事を任せる人間です。そして、任せた仕事の内容を確認し、提出された結果に対して「OK」を出すのが上司の仕事になります。
    つまり、上司が考えている「OK」のライン(仕事のクオリティ)を把握しておくことで、「やりなおし」を最低限の回数に抑え、効率よく仕事をこなすことができるようになります。
    そして、効率よく仕事をこなしてくれる人に対しては上司は信頼をよせ、より多くの仕事やより重要な仕事を任せてくれるようになります。
    つまり、社内での評価の向上につながり、お給料アップの道へと繋がっていくわけです。

     

    上司が本当にイヤなヤツか、実は良い人なのかがわかる

    あなたが上司と言う存在に対して、信頼関係を築けている人は問題ないと思いますが、逆に良い感情を持たず、理解することもせずに一方的に嫌っている場合、上司から何をされても嫌な感情が残る・・・と言うケースが多くなります。

    これでは仕事をしていても何も楽しくないですし、展望も見えません。

    いきなり嫌うと言うことは少なく、何かのきっかけがあってそのような感情を上司に抱くようになったのだと思われますが、その上司について、あなたはどこまで理解していますか?

    人間、いろんな人がいます。
    徹底して上役に媚びへつらい、強いものは弱く、弱いものには強い輩もいます。
    物凄く気弱で、上役に逆らえず、仕方なく下にキツくあたっている人もいます。
    嫌いな人には徹底してイヤなヤツになるが、仲の良いメンバーに対しては温情の厚い人もいます。

    「あなたの上司がどんな考え方をしているのか?」「どんな人間性なのか?」
    それをキチンと理解しておけば、見え方や対応も変わってきます。

    「実は良い人だった」ことがわかれば信頼し、こちらも腹を割って話すことができますし、自分が持っていた誤解が解け、仕事が格段にやりやすくなります。

    逆に心底イヤなヤツだとわかれば、それに同調してイヤなヤツ仲間になる方法もありますし、上司の上司へ相談することや転職活動、面従腹背で業務をこなす・・・などの対応ができますし、ストレスも軽減されます。

     

    「上司が私の考え方や立場・感情を考えることこそが重要ではないか!?」とのご意見について

    確かにその通りですし、それは前提条件です。
    そして、そう考えて仕事をしている人はとても多いです。

    ただ、それは一方的なものが多く、自分自身も上司のことを理解せねばならないと言うことについてはおざなりになっています。

    上司が部下のことをまったく考えず、上役に良い顔して下に対して酷い業務を押し付けてくる「輩上司」は存在し、そう言った上司に対してはまた別の対応が必要ですが、その上司も上役から押し付けられ、仕方なくあなたに厳しい業務を課している場合もあります。

    そして、上役から厳しい業務を押し付けられているような上司は大抵気弱な人が多く、とても悩んでいます。
    中には、「誰か切れる(解雇)人間はいないのか?」と言うようなお達しを受け、部下を解雇させたくない、自分の評価を下げたくないがために、上から受ける厳しいノルマを苦しみながらあなたに指示している上司も存在します。

    上からは厳しい業務指示。下からは厳しい業務に対する不平不満。
    そして、そう言った職場の場合は大抵、その上司もそれほど多いお給料をもらっていることはありません。
    それが中間管理職です。

    しかし、部下であるあなたが上司のこう言った立場や抱えている気持ちを知らなければ、あなたの目には「ただ厳しい業務を押し付けてくるイヤなヤツ」としてしか見れません。
    また、上司側からもコミュニケーションの取れない気難しい部下とみなされ、正当に評価してもらえないかもしれません。

    「どちらが先に歩み寄るべきのか?」と言う意見はもちろんあるかと思いますが、私は決して「どちら側からであるべき」ではないと考えています。
    どちらからでも良いのです。気付いた方から歩み寄ればよいのです。

    また、実は上司はあなたに歩み寄ろうとしているのに、あなたがそれを拒絶しているのかもしれません。
    プライベートは話などを上司から振られた時「そういうのはいいんで・・・」「プライベートに干渉しないでください、パワハラですよ?」とか言ってませんか?

    もしそうでれば、歩み寄るのは自分自身です。
    一見嫌な上司でも、近づいてみると意外と色んなことを考えているんだなぁ・・・と思い知らされることは意外と多いですよ。

     

    結局、上司も自分と同じ「人」であり、立場と見えているものの範囲が違うだけ・・・と言うことを忘れないでください

    今回のお話についてのまとめとなりますが、自分には自分の立場や想いがあり、上司には上司の立場や想いがあります。
    そして、上司の上司にはさらにその立場や想いがあります。
    もちろんですが、組織の一番上には会社役員や社長さん、会長さんの立場や想いと言うものもあります。

    考えてみればごく当たり前のことなのですが、この点について、具体的に意識すること・理解することは普通に働いている限り、中々ありません。

    どちらかと言うと「上司が自分のことを正当に評価しない」「こんな仕打ちを受ける意味がわからない」など、上司に対する不満を持つだけと言うのが圧倒的で、「なぜ上司は自分に対してこんなことをするんだろう?」「上司が何を考えているのか?」についてはそっちのけになっていることがとても多いです。

    そのため、自分では真面目に仕事をしているつもりでも、上司の立場からすると、効率の悪い仕事をしていたり、的外れな意見を言っていたりすることがあります。

    これは仕事をする個人個人の立場や情報量、仕事能力など様々な要因が異なっているため、仕方の無いことです。
    何せ生まれも育ちも何もかも違う別の人間なんですから。

    なので、そのズレの部分をお互いに上手く調整できないと、自分は仕事をキッチリしているつもりでも、自分が考えているような評価をもらえなかったり、最悪、解雇さたり社内でいじめられたりしてしまいます。

    「使えない」「役立たず」なんて酷い言葉を投げつけられることもあります。

    そして、自分の中には「こんなに頑張ったのに全く評価されなかった!」「クソみたいな会社だった」「裏切られた」「頑張っても無駄」などの負の感情が残り、トラウマを残して次の仕事に中々就けなかったり、最悪の場合、うつ病の発症や自殺などと言う道に進んでしまうこともあります。

    自分には自分の立場があり、意見があることは当然ですが、あまりそれに拘りすぎ、上司の立場や考え方を理解する気が全く無いと、あなたにとっても上司にとっても良い結果は生まれません。

    なので、上司の立場と言うものや、上司の考え方がどういうものなのか?
    上司の持っている価値観とはどのようなものなのか?
    と言うところを自分なりに探り、理解を深めていくと良いですよ。

     

    上司を理解するためのてっとり早い方法

    普段の仕事の中で上司と話し、理解することは結構難しいですが、お酒の席になると、途端に理解を深めやすくなります。

    その昔、昭和と言う時代には「飲みニケーション」と言う言葉がありました。
    最近ではこの「飲み会」を断る人がとても増えているようですが、自分の考えを上手く伝えることが苦手な日本人にとって、飲み会の場はある意味で信頼関係を深める最高の場所になります。

    飲み会の席では同僚や仲の良いメンバーとだけ話す人が多いですが、ここであえて上司の隣などに座り、話しをしてみてください。

    日本人は「自分との共通性」を見つけた相手に対して異常に信頼感を寄せます。
    テレビ番組でも、そういうものを題材にしたものは多いですよね。
    都道府県ごとの風習や食べ物・文化を紹介する番組とか、「●●出身芸能人トークバトル」のようなものなどが多く、人気があるのはそのためです。

    もちろん欧米でも同じような番組はありますし、地元スポーツチームを応援するものですが、日本人は輪をかけて強烈な同質性(右へならえをすると落ち着く)が強いです。

    地方の企業なら「どこ中?」とか。
    都市部なら「●●県出身」とか「●●が好き」などの他愛の無い話題から探っていけばどこかしらに共通点が見出せます。

    また、中間管理職は上と下から評価されるダブルパンチで精神的に弱っている人も多く、中々自分の考え方を聞いてくれる人もいなくなってくるので、喜んで自分のことを話してくれる人は多いです。

    また、その上司はそもそもあなたが勤めている会社で今のポジションまで昇った人なので、どういう考え方をすれば評価してもらえるのか?についてもある程度理解していることが多いです。

    つまり、その会社におけるあなたにとっての先駆者。
    ためになる話でもくだらない話でも、意見を聞いて損は無い相手なんです。

    ちなみにこの飲み会に参加するメリットなどについてはまた語ることとしますが、次の点に重点を置くことをお勧めしておきます。

    • 仲の良い同僚やいつものメンバーだけで話しをしないこと
    • 上司と同席するときは正面ではなく、隣に座って話しをすること
    • 上司との共通点を見つけ、話題を膨らませること
    • 上司とコミュニケーションがとれるようになったら、積極的に上司に話題をふり、考え方や仕事の仕方、あたりさわりのないところで普段の仕事などについて聞くこと
    • 自分自身のプライベートを話すことを怖がらないこと
    • 上司のプライベートを聞くことを嫌がらないこと
    • チャンスがあれば、上司の上役などとも話す機会をつくること
      (上司との信頼関係が作れていることが前提)

    以上です。

     

    最後に一つ。上司や会社の言いなりになれ!・・・と言うことではありません

    最後にですが、このお話しをすると意外と同じようなツッコミを受けるので、今回のテーマについての注意点を述べておきます。

    今回のテーマについて注意して欲しいこと。それは、「上司の言いなりになれ」と言うお話ではない・・・と言うことです。

    そもそも会社勤めをすると言うことは、上司からの指示を受けて仕事することが基本です。
    そして、その上司の意図を汲み、(上司が考えている)的を得た仕事を最短ルートで行う事が同時に正当な評価を受けるための最短ルートになる・・・と言うだけの話です。

    そこに逆らっても。何にも良いことはありません。
    仕事を遅らせて、誰か得をしますでしょうか?

    ただ!明らかに自分のことしか考えていないようなアホ上司やブラック上司に対してはその考え方を理解した上で、それに乗っかる方法か、もしくは面従腹背しながら転職活動を検討するなどすればよいと思います。